一陽来復 (いちようらいふく)とは? 意味を例文でわかりやすく解説してみた

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「一陽来復 」とは、「冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。」という意味があります。

しかし、一陽来復 の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で一陽来復 の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

やっと春らしくなってきたね。寒い日が続いてたけど、今日はぽかぽかして気持ちいい!

コトハ

ほんとね。こうやって暖かくなると、一陽来復って感じがするわ。

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「一陽来復 」の意味とは?わかりやすく解説

「一陽来復 」とは、いちようらいふくと読み、冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。という意味があります。

一陽来復 の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【一陽来復 の意味】

  • 冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。陰の気がきわまって陽の気にかえる意から。
goo辞書より引用

「一陽来復」の意味

一陽来復(いちようらいふく)とは、冬が終わり春が訪れることや、悪いことが続いた後に良いことが訪れることを意味する四字熟語です。また、陰暦11月や冬至を指す言葉としても使われます。

「一陽来復」の意味の概要

「一陽」は「陽の気」、つまり明るく暖かいエネルギーを指し、「来復」は「再び巡ってくる」という意味です。このことから、「一陽来復」は暗く寒い冬が終わり、再び明るく暖かい春がやってくることを表現しています。さらに、困難な時期を乗り越え、幸運や良い状況が再び訪れることの比喩としても用いられます。

ヒロト

「一陽来復 」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

「一陽来復」とは、冬が終わり春が来るように、悪い状態が続いた後に良い方向へ向かうことを意味する四字熟語です。

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「一陽来復 」の語源や由来

一陽来復 の語源や由来は以下のとおりです。

【一陽来復 の語源や由来】

  • 「一陽来復」は易(陰陽思想)に由来する語である。「一陽来復」の「一陽」は易における「陽の気」のことであり、「来復」は「(去ったものが)再び帰ってくる」ことを意味する。
  • 易ではあらゆるものが陰陽の2要素からなると考える。物体も概念も時間の流れも陰と陽の移り変わりによって表現される。そして1年のうち最も陰の気が強くなる時期が冬至のころとされている。この時期を過ぎると再び陽の気が強くなっていく。そのため、冬至を指して一陽来復と呼ぶわけである。
  • 冬至を過ぎると「寒さが厳しさを増す」傾向から「徐々に暖かくなる」傾向へ転じることになる。その意味で「辛い時期が去り良い方向へ転じる」ことを喩えて一陽来復という。
weblio辞書より引用

「一陽来復」の語源

一陽来復(いちようらいふく)の語源は、中国の古い占いの本『易経(えききょう)』に由来しています。『易経』は、物事の変化や運命について書かれた書物で、中国では昔から大切にされてきました。この中で、「一陽来復」は、冬が終わり春がやってくる自然の変化を表す言葉として登場します。

「一陽」は「陽の気(ようのき)」を指し、これは暖かさや明るさを象徴しています。一方、「来復」は「再び戻ってくる」という意味です。つまり、「一陽来復」は「暖かさが再び戻ってくる」という意味になります。冬が一番深くなる時期である冬至を境に、日が長くなり、少しずつ暖かさが戻ってくることを表した言葉なのです。

「一陽来復」の由来

この言葉はもともと、季節の移り変わりを説明するために使われていました。特に冬至は、太陽が最も短くなる日であり、この日を境に太陽の力が戻ってくることから「一陽来復」と表現されました。これは、寒い冬が終わり、生命が再び活動を始める春が来るという自然のサイクルを大切にしていた昔の人たちの考え方をよく表しています。

また、中国から日本にこの考え方が伝わると、新しい年の始まりや、悪いことが続いた後に良いことが起こることを願う意味でも使われるようになりました。特に、日本では冬至の日に「一陽来復」のお守りを身につけると、運気が上がると信じられており、今でも一部の神社でこの風習が残っています。

このように「一陽来復」は、自然の変化を表すだけでなく、困難を乗り越えた後の幸運や再スタートを象徴する言葉として、長い間大切にされてきたのです。

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「一陽来復 」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「一陽来復 」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

一陽来復 ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「一陽来復」は、冬から春への季節の変わり目、困難からの回復、新年の挨拶、調子が上向く時、運気上昇を願う場面で使われます。

春の訪れ

「一陽来復」は、主に以下のような場面で使われます。

一陽来復 がよく使われる場面の一例
  • 季節の変わり目に使うとき
    冬が終わり、春の訪れを感じたときに使います。
  • 困難な状況から立ち直ったとき
    悪いことが続いた後に、良いことが起き始めた場面で使われます。
  • 新年の挨拶や年始のメッセージで使うとき
    年の初めに「今年が良い年になりますように」という願いを込めて使います。
  • スポーツや勉強などで再び調子が上がったとき
    スランプから抜け出し、成果が出始めた場面で用います。
  • お守りや願掛けに関する場面で使うとき
    特に冬至の日に、運気上昇を願って使われることがあります。

「一陽来復」を使うときは、以下のポイントに注意しましょう。

使う時の注意点
  • ポジティブな意味で使うことが基本
     悪いことが続いた後に状況が良くなる場面で使う言葉です。逆に、悪い方向に向かう場合には使いません。
  • 季節の話題で使う場合は冬から春への変化に限定
     他の季節の移り変わりには使わず、特に冬の終わりから春への変化を指します。
  • 相手の状況を考えて使うこと
     相手がまだつらい状況にある場合に使うと、不快に感じさせることがあるので注意が必要です。

一陽来復 の例文①

長い冬が終わり、暖かくなってきた季節の移り変わりを感じたときに使う場面です。

ヒロト

寒さがやわらぎ、花が咲き始めた。いよいよ一陽来復の季節だ!

コトハ

そうね。いよいよ春よ!

ヒカル

この例文は、冬が終わり春が近づいたことを感じたときに使う表現です。寒い日が続いたあと、暖かくなってきたことや自然の変化を表現しています。「一陽来復」は、季節が春に向かって明るくなることを強調しています。

一陽来復 の例文②

長い間うまくいかなかった状況が改善し、良い方向に向かい始めたときに使う場面です。

ヒロト

最近はずっと仕事が忙しくて大変だったけど、やっと一陽来復の兆しが見えてきた。

コトハ

ずっとがんばってきたものね。きっといいことがあるわ!

ヒカル

この例文は、困難な時期を乗り越えて、少しずつ状況が良くなってきたことを表しています。大変な時期が続いた後に、物事がうまく進み始めたことを「一陽来復の兆し」と表現しています。この言葉を使うことで、希望が見えてきたことを伝えられます。

一陽来復 の例文③

新年を迎える際に、良い年になることを願って使う場面です。

ヒロト

一陽来復。昨年は大変だったけれど、今年は笑顔あふれる一年にしたい。

コトハ

そうね。今年はいい年にしましょう!!

ヒカル

この例文は、新しい年の始まりに使う表現です。「昨年は大変だった」という振り返りのあとに、「一陽来復」を使うことで、今年は良い年にしたいという希望を込めています。新年の挨拶やメッセージにこの言葉を使うことで、前向きな気持ちを伝えられます。

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「一陽来復 」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

一陽来復(いちようらいふく)は、悪いことが終わって良いことが訪れることを表す言葉ですが、日常会話では難しく感じることもあります。そこで、ここでは日常でよく使う簡単な言葉で言い換えた表現を2つ紹介します。

【一陽来復 の言い換え表現】

  • やっといいことがあった
  • やっと元に戻った

「やっといいことがあった」の例文

「やっといいことがあった」は、長い間つらいことが続いた後に、やっと嬉しいことや良いことが起きたときに使う表現です。「一陽来復」と同じように、悪い状況から抜け出して希望が見える場面で使えますが、もっと日常的で親しみやすい言葉です。

ヒロト

ずっと雨だったけど、今日やっといいことがあって、友達と外で遊べた。

コトハ

長雨があがって、いいことがあってよかったね。

ヒカル

この例文では、雨が続いて外で遊べなかったけれど、天気が回復して外で遊べたという嬉しい出来事を表しています。

  • 「やっといいことがあった」は、日常的な小さな幸せや良い出来事に使いやすい表現です。
  • 「一陽来復」は、もっと大きな変化や長い間続いた困難からの回復に使うことが多いです。

つまり、「やっといいことがあった」は日常的でカジュアルな場面でよく使われますが、「一陽来復」は少しかしこまった場面や文章でよく登場します。

「やっと元に戻った」の例文

「やっと元に戻った」は、悪い状況や不便な状態が終わって、いつもの安心できる状態に戻ったことを表します。「一陽来復」と同じように、悪い時期が終わって平和な状態に戻った場面で使われます。

ヒロト

風邪で何日も寝ていたけど、やっと元に戻って学校に行けた。

コトハ

風邪が治ってよかったわね。

ヒカル

この例文では、風邪で体調を崩していたけれど、回復して普段の生活に戻れたことを表しています。

  • 「やっと元に戻った」は、普段の生活や元の状態に戻ったことに焦点を当てています。
  • 「一陽来復」は、元に戻るだけでなく、良い方向に向かうことや希望を含んでいます。

つまり、「やっと元に戻った」は普段の生活の中で「元気になった」「普段通りになった」ときに使いやすい言葉です。一方で、「一陽来復」は、困難な状況から新しい希望が見えたときなど、もう少し前向きな変化を表すときに適しています。

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「一陽来復 」の類義語

「一陽来復」には、似た意味を持つ言葉がいくつかあります。ここでは、その中でも特に意味が近い 「捲土重来(けんどちょうらい)」「苦尽甘来(くじんかんらい)」 を紹介します。どちらも「悪い状況のあとに良いことが訪れる」という意味を含んでおり、「一陽来復」と同じように希望や再起を表すときに使われます。

【一陽来復 の類義語】

  • 捲土重来(けんどちょうらい): 一度失敗した人が、再び勢いを盛り返してやり直すこと。
  • 苦尽甘来(くじんかんらい): 苦しいことが終わると、楽しいことがやってくること。
weblio辞書より引用

「捲土重来(けんどちょうらい)」の例文

捲土重来(けんどちょうらい)は、一度失敗した人が再び挑戦し、巻き返すことを意味する四字熟語です。もともとは中国の古い詩からきた言葉で、敗れた軍が土ぼこりを巻き上げながら再び攻めてくる様子を表していました。現在では、挫折したあとに再挑戦して成功を目指す場面でよく使われます。

ヒロト

大会で負けたけれど、来年こそ優勝を目指して捲土重来を誓った。

コトハ

そうよ。来年は巻き返して!

ヒカル

この例文では、大会で一度負けたものの、再挑戦して勝利を目指す決意を表しています。「捲土重来」は、過去の失敗を乗り越えて再び挑む場面で使われるため、スポーツや試験、仕事などで失敗から立ち直るときにぴったりの言葉です。

「苦尽甘来(くじんかんらい)」の例文

苦尽甘来(くじんかんらい)は、「苦しみが尽きれば、甘い(良い)ことがやってくる」という意味です。辛い時期を乗り越えたあとに幸せや成功が訪れることを表す言葉で、努力や我慢の先に報われることを強調しています。

ヒロト

毎日遅くまで勉強してきたが、合格の知らせを受けて苦尽甘来を実感した。

コトハ

合格、おめでとう!日々の努力が報われたわね。

ヒカル

この例文は、辛い努力が報われた場面を表しています。長い間つらい思いをしていたけれど、その先に良い結果が待っていたときに「苦尽甘来」が使えます。特に、勉強や仕事など、努力の積み重ねが必要な場面でよく使われます。

まとめ

類義語意味使われる場面「一陽来復」との違い
捲土重来(けんどちょうらい)一度失敗しても再挑戦することスポーツや試験、仕事での再挑戦自分の意思で再び挑む意味が強い
苦尽甘来(くじんかんらい)苦労のあとに良いことが訪れる勉強や努力が報われたとき努力の結果としての成功を表す

「一陽来復」は、自然な流れで良いことが訪れる意味を持ちますが、「捲土重来」や「苦尽甘来」は、本人の努力や意志が関わる点で違いがあります。場面に合わせて適切に使い分けましょう!

「一陽来復 」の対義語

一陽来復(いちようらいふく)は、悪いことが終わって良いことが訪れることを表す言葉です。明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉として、ここでは 「暗雲低迷(あんうんていめい)」「泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)」 を紹介します。これらは、悪い状況が続いたり、さらに悪くなることを表す言葉です。

【一陽来復 と反対の意味を持つことば】

  • 暗雲低迷(あんうんていめい):悪い状態が長く続き、向上のきざしが見えてこない前途不安な状況のこと。
  • 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち):困っている状況にさらに悪いことが重なることを意味する慣用句。

暗雲低迷」の例文

暗雲低迷(あんうんていめい)は、暗い雲が空を覆っているように、状況が悪く、先が見えないことを意味します。困難や不安が続き、なかなか解決の糸口が見つからないときに使われます。

ヒロト

経営不振が続き、会社全体が暗雲低迷の雰囲気に包まれている。

コトハ

会社の業績回復は見込めないようね。

ヒカル

この例文では、会社の業績が悪く、社員の士気も下がっている状況を表しています。希望が見えず、重苦しい空気が続いていることを強調しています。

  • 「一陽来復」は、悪い時期の後に明るい未来や回復を示します。
  • 「暗雲低迷」は、逆に悪い状況が続いて先行きが不安な状態を表します。

つまり、「一陽来復」は希望が見える場面で使いますが、「暗雲低迷」は不安や困難が続く暗い状況を指す言葉です。

泣きっ面に蜂」の例文

泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)」は、すでに悪いことが起きているのに、さらに悪いことが重なることを意味します。つらい状況の中で、追い打ちをかけるように不幸が続くときに使われます。

ヒロト

財布をなくした上に雨に降られて、まさに泣きっ面に蜂だった。

コトハ

悪いことって、重なってしまうことが多いのよね。

ヒカル

この例文では、財布をなくすという不幸に加えて、雨に降られるというさらなる不運が続いたことを表しています。悪いことが重なるときにぴったりの表現です。

「一陽来復」は、困難のあとに希望や良いことが訪れることを表します。
「泣きっ面に蜂」は、逆に悪いことが続き、不幸が重なる場面で使います。
つまり、「一陽来復」はポジティブな変化を示しますが、「泣きっ面に蜂」は悪い状況がさらに悪化することを強調します。

まとめ

言葉意味使われる場面「一陽来復」との違い
暗雲低迷(あんうんていめい)状況が悪く、先が見えない状態困難が長引き不安が続くとき希望が見える「一陽来復」と反対で、先行きが暗い
泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)悪いことが重なってさらに不幸になること不運が続いてつらいとき「一陽来復」は好転を示すが、こちらは悪化を強調

✅ ポイント!
「暗雲低迷」は長く続く悪い状況を表す言葉。
「泣きっ面に蜂」は、悪いことが重なる場面で使います。
「一陽来復」は良いことが訪れる前向きな言葉ですが、その反対の状況を表すときには、これらの言葉をうまく使い分けてみましょう!

「一陽来復 」の英語表現

一陽来復(いちようらいふく)は、悪いことが終わって良いことが訪れることを表す言葉です。英語にも似たような意味を持つ表現があります。ここでは、「turning point(転機)」 と 「light at the end of the tunnel(トンネルの先の光)」 という表現を紹介します。どちらも困難な状況が好転することを意味し、「一陽来復」の英語表現として使えます。

【一陽来復 の英語】

  • turning point:物事が大きく変わるきっかけや転機。
  • light at the end of the tunnel:困難な状況の終わりが見えてきて、希望が見えるときに使う表現。

「turning point」の例文

「turning point」 は、物事が大きく変わるきっかけや転機を表す言葉です。悪い状況から良い方向へ変わるときに使うことができ、「一陽来復」の「状況が好転する」という意味に近い表現です。

ヒロト

「一陽来復」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"This year was the turning point in my life."のように表現することができます。

日本語訳:今年は私の人生の転機となった。

ヒカル

この例文では、「今年が大きな変化をもたらし、人生が良い方向に向かった」という意味です。長い間困難が続いた後に良いことが起きた場面で、「一陽来復」の代わりに「turning point」を使うことができます。

「light at the end of the tunnel」の例文

「light at the end of the tunnel」 は、困難な状況の終わりが見えてきて、希望が見えるときに使う表現です。暗いトンネルの先に光が見えるように、「もうすぐつらい時期が終わって良いことが訪れる」という意味で、「一陽来復」のニュアンスと非常に近いです。

ヒロト

「一陽来復」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

コトハ

"After months of hard work, I finally see the light at the end of the tunnel."のように表現することができます。

日本語訳:何か月もの努力の末、ようやく希望が見えてきた。

ヒカル

この例文では、長期間の努力が報われて、やっと明るい未来が見えてきたことを表しています。困難な時期が終わりそうなときに、「一陽来復」の代わりに「light at the end of the tunnel」を使うと、自然でわかりやすい英語表現になります。
ポイント: この表現は、励ましの言葉としてもよく使われます。

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