「勤勉」とは、「仕事や勉強などに、一生懸命に励むこと。また、そのさま。」という意味があります。
しかし、勤勉の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で勤勉の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

山田くんって本当に勤勉だよね。毎日遅くまで図書室で勉強してるの見かけるよ。

そうね。見習わなきゃって思うけど、なかなか続かないのよね。
「勤勉」の意味とは?わかりやすく解説
「勤勉」とは、きんべんと読み、仕事や勉強などに、一生懸命に励むこと。また、そのさま。という意味があります。
勤勉の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【勤勉の意味】
goo辞書より引用
- 仕事や勉強などに、一生懸命に励むこと。また、そのさま。
「勤勉」の意味
「勤勉(きんべん)」とは、まじめに一生懸命に物事に取り組むことを意味します。仕事や勉強を怠けずに、コツコツと続ける様子を表す言葉です。何かを達成するために、休まず努力を続けることが「勤勉」といえます。
「勤勉」の意味の概要
「勤勉」という言葉は、どんなことでも真剣に向き合って努力し続ける姿勢を指します。例えば、毎日コツコツと勉強したり、仕事をさぼらず丁寧に取り組んだりすることが「勤勉」です。この言葉は、努力を重ねることの大切さを伝えるときに使われます。特に、結果がすぐに出ないことでも、あきらめずに続ける態度をほめるときに使われることが多いです。

「勤勉」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

「勤勉」とは、真面目で努力を惜しまず、仕事や勉強に熱心に取り組むことを意味します。こつこつと努力を重ねる姿、粘り強く物事をやり遂げようとする様子を表す言葉です。
「勤勉」の語源や由来
勤勉の語源や由来は以下のとおりです。
「勤勉」の語源や由来
「勤勉(きんべん)」という言葉は、二つの漢字「勤」と「勉」からできています。それぞれの漢字の意味を知ると、「勤勉」という言葉の成り立ちがわかりやすくなります。
「勤」の意味と由来
「勤」という漢字は、「つとめる」という意味があり、まじめに仕事や勉強に取り組むことを表します。この漢字はもともと「力(ちから)」と「堇(つとめる)」という部分からできていて、「力を使って一生懸命に働く」という意味が込められています。つまり、「勤」は何かを成し遂げるために、努力することを示しています。
「勉」の意味と由来
「勉」という漢字には、「努力する」「頑張る」という意味があります。この漢字は「力」と「免(まぬがれる)」という部分から成り立っており、「困難から逃げずに力を尽くす」という意味が込められています。つまり、どんなに大変なことでも、頑張って取り組む姿勢を表しています。
「勤勉」の成り立ち
「勤」と「勉」が組み合わさることで、「まじめに頑張って取り組む」「一生懸命に努力する」という意味になります。この言葉は、昔から日本や中国で努力や誠実さを大切にする考え方を表すときに使われてきました。学校での勉強や、仕事、趣味でも、目標に向かってコツコツ努力することが大事だという教えが、この「勤勉」という言葉に込められているのです。
「勤勉」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「勤勉」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

勤勉ってどういう場面で使ったりするの?

「勤勉」は、学校や仕事の場面でよく使われます。たとえば、先生がまじめに勉強を続ける生徒をほめるときに「彼は勤勉な生徒です」と言ったり、会社で上司が一生懸命に働く社員に「彼女は勤勉で信頼できる」と評価したりします。また、自分に対して「もっと勤勉になろう」と気合を入れるときにも使われます。勉強やスポーツ、仕事など、何事にも真剣に取り組む姿勢を表すときにぴったりの言葉です。

「勤勉」は、まじめに努力している人や、頑張って物事に取り組んでいる様子を表すときに使われます。以下のような場面でよく使われます。
- 学校での勉強に対して
例: 毎日欠かさず宿題をしている生徒に「彼は勤勉だね」と言うとき。 - 仕事での取り組みに対して
例: 休まず真面目に働く社員をほめるときに「彼女は勤勉な社員です」と使う。 - スポーツや趣味での努力に対して
例: 毎日ランニングを続けている友だちに「君は本当に勤勉だね」と伝えるとき。 - 資格や目標に向かって努力する姿に対して
例: 資格試験に向けて一生懸命に勉強する人に「勤勉さが成功につながるよ」と励ますとき。 - 歴史上の人物や有名人を評価するとき
例: 「あの政治家は勤勉な人で、国民のために尽くした」と説明する場面。
「勤勉」を使うときには、次のことに気をつけましょう。
- 努力の様子がはっきりわかる場面で使う
頑張っていることが目に見える場合に使い、何もしていないときには使いません。 - 相手を評価する場合は、上から目線にならないように注意
「勤勉だね」と言うときに、相手が嫌な気持ちにならないように気をつけましょう。 - 場面に合った表現で使うこと
カジュアルな会話では「頑張ってるね」などに置き換えることもあります。<注意点1>
勤勉の例文①
学校で先生が生徒の努力をほめる場面です。毎日コツコツと宿題を提出し、授業中も集中している生徒を評価するシーンです。

田中くんはいつも宿題をきちんと出していて、とても勤勉な生徒です。って先生が褒めていたよ。

授業も真剣に聞いているし、宿題もきちんと行うまじめな生徒なのね。

この例文では、「勤勉」が「まじめで努力している」ことを表しています。宿題を毎日やるのは簡単ではありませんが、田中くんは怠けずに取り組んでいます。その姿勢を先生が「勤勉」という言葉でほめています。
勤勉の例文②
会社で上司が社員を評価する場面です。毎日時間通りに出社し、真剣に仕事をする社員について話しています。

佐藤さんは勤勉で、どんな仕事も最後まで責任を持って取り組みます。

佐藤さん、本当にまじめに仕事に取り組んでいるわね。

この例文では、「勤勉」が「まじめに働く」ことを指しています。佐藤さんは手を抜かずに仕事を最後まで頑張るので、上司から信頼されています。「勤勉」という言葉で、働きぶりがしっかり評価されていることがわかります。
勤勉の例文③
友だち同士の会話で、趣味やスポーツでの努力をほめる場面です。毎日練習を続ける友だちに対して言う言葉です。

毎朝、5Kmのランニングを欠かしたことがないよ。

すごい!毎日ランニングしているなんて、本当に勤勉ね!

この例文では、趣味や健康のために努力を続けている人をほめています。毎日のランニングは続けるのが難しいですが、友だちはあきらめずに頑張っています。その姿を「勤勉」と表現して、努力をたたえています。
「勤勉」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「勤勉」は「まじめに一生懸命取り組むこと」を表しますが、日常会話ではもっと簡単な言葉で表現することができます。ここでは、普段の会話でよく使われる簡単な言い換え表現を2つ紹介します。
【勤勉の言い換え表現】
- まじめ
- がんばり屋(がんばりや)
「まじめ」の例文
「まじめ」は、物事に対してふざけずに正しい態度で取り組む様子を表す言葉です。勉強や仕事に限らず、約束を守る人や、人に対して誠実な人にも使われます。「勤勉」と似ていますが、「まじめ」は努力だけでなく、正しい心構えや態度にも重点があります。

山田さんってどんな生徒なの?

山田さんはいつも授業中にしっかりノートをとっていて、本当にまじめな生徒です。

生徒の授業態度を評価している場面です。山田さんは授業中にふざけず、しっかり勉強に取り組んでいる様子がわかります。
「勤勉」と「まじめ」のニュアンスの違いや使い方
「勤勉」は努力を続けることに重点があり、特に「頑張っている様子」を表すのに対し、「まじめ」は態度全般を評価する言葉です。努力だけでなく、正直さや責任感をほめるときにも使えます。例えば、頑張って宿題をする生徒には「勤勉」、授業態度が正しい生徒には「まじめ」と言うと自然です。
「がんばり屋」の例文
「がんばり屋」は、何事にも一生懸命取り組む人を表す言葉です。困難なことがあってもあきらめずに努力を続ける人に対して使います。親しみのある表現で、友だちや家族との会話でよく使われます。

Aさんってどんな人なの?

彼女はがんばり屋で、毎日遅くまで練習を続けています。

友だちや部活の仲間について話している場面です。試合に向けて一生懸命練習を続ける姿が思い浮かびます。
「勤勉」と「がんばり屋」のニュアンスの違いや使い方
「勤勉」は少しかたい表現で、学校や仕事の場面で使われることが多いですが、「がんばり屋」はやわらかく親しみやすい言葉です。特に友だちや家族をほめるときにぴったりです。たとえば、上司が社員を評価するときは「勤勉」、友だちをほめるときは「がんばり屋」を使うと自然でやさしい印象を与えます。
まとめ
「勤勉」を言い換えるときは、場面や相手との関係を考えることが大切です。まじめな態度を伝えたいときは「まじめ」、親しみを込めてほめたいときは「がんばり屋」を使うと、相手に伝わりやすくなります。言葉をうまく選んで、相手の努力や頑張りをしっかり伝えましょう!
「勤勉」の類義語
「勤勉」は、一生懸命に努力することや、まじめに物事に取り組む様子を表す言葉です。似た意味を持つ類義語もいくつかあります。ここでは、「精進(しょうじん)」と「苦心(くしん)」の2つを紹介し、それぞれの意味や使われる場面、例文についてわかりやすく解説します。
【勤勉の類義語】
weblio辞書より引用
- 精進(しょうじん):一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。
- 苦心(くしん):物事を成し遂げようといろいろ試みたり考えたりして苦労すること。
「精進」の例文
精進(しょうじん)とは、一つのことに集中して、努力を続けることを意味します。特に、目標を達成するために無駄を省き、まじめに取り組む姿勢を表します。昔は「悪いことをやめて、心をきれいにする」という意味でも使われていましたが、今では「頑張って努力する」という意味で使われることが多いです。
試験に向けて一生懸命に勉強を続けている人について話しています。

彼は試験に合格するために、毎日精進しています。

試験に向けて一生懸命努力しているのね。

この例文はでは、目標に向かって集中し、無駄なことをせずに努力している様子が伝わります。
「勤勉」と「精進」の違いや使い方
「勤勉」は、まじめにコツコツ頑張る様子を広く表しますが、「精進」は「自分を高めるために集中して努力する」ことに強い意味があります。たとえば、日々の宿題を頑張る場合は「勤勉」が自然ですが、大きな目標に向けて長期間頑張る場合は「精進」のほうがふさわしいです。
「苦心」の例文
苦心(くしん)とは、物事をうまくやろうとして、一生懸命に考えたり工夫したりすることを意味します。頑張るだけでなく、「どうすればいいか悩む」「工夫して取り組む」というニュアンスが含まれています。困難を乗り越えるために努力しているときによく使われます。
学校の文化祭で企画を考えるとき、どうすればいいか悩みながらも頑張っている場面を表しています。

彼女は文化祭の準備で、皆が楽しめる企画を考えるのに苦心していました。

彼女、本当に悩み続けて、知恵をしぼっていたわね。

この例文では、単に頑張るだけでなく、工夫や知恵をしぼっていることがわかります。
「勤勉」と「苦心」の違いや使い方
「勤勉」は、まじめに努力すること自体を表しますが、「苦心」は努力の中で特に「考えたり悩んだりする苦労」に焦点を当てた言葉です。たとえば、毎日の練習を頑張る場合は「勤勉」、難しい問題を解決しようと工夫して頑張る場合は「苦心」が適しています。
まとめ
「勤勉」と似た意味を持つ「精進」と「苦心」は、どちらも努力を表す言葉ですが、使う場面や意味が少し違います。
- 精進:目標に向かって集中して努力すること
- 苦心:うまくやるために悩んだり工夫したりしながら努力すること
言葉の違いを理解して、場面に合った表現を使うことで、より正確に気持ちや状況を伝えることができます。
「勤勉」の対義語
「勤勉」は、まじめに物事に取り組み、コツコツ努力を続ける様子を表す言葉です。その反対の意味を持つ言葉として、ここでは「怠惰(たいだ)」と「無気力(むきりょく)」を紹介します。どちらも「勤勉」とは逆に、努力をしなかったり、やる気がなかったりする様子を表します。
【勤勉と反対の意味をもつ言葉】
- 怠惰(たいだ):なまけてだらしないこと。また、そのさま。
- 無気力(むきりょく):「やる気がない」「何もする気が起きない」状態を表す言葉。
「怠惰」の例文
怠惰(たいだ)とは、やるべきことをせずに、だらだらと過ごすことを意味します。努力を避けて楽をしようとする態度や、面倒くさがって何もしない様子を表すときに使われます。

怠惰な生活を続けていたら、テストでひどい点数を取ってしまった。

毎日勉強する習慣をつけた方がいいわよ。

この例文は、勉強をさぼって遊んでばかりいた結果、テストで悪い成績を取ってしまったという場面です。やるべきことを後回しにして怠ける様子を「怠惰」と表現しています。
「勤勉」と「怠惰」の違いや使い方
「勤勉」は一生懸命に取り組むことを表すのに対して、「怠惰」は何もせずにだらけることを表します。頑張ることが大事な場面で怠けてしまうときに、「怠惰」という言葉が使われます。たとえば、宿題をコツコツやる人は「勤勉」、遊んでばかりで宿題をしない人は「怠惰」と言えます。
「無気力」の例文
無気力(むきりょく)とは、やる気や元気がなく、何もする気が起きない状態を意味します。何かに取り組もうとする意欲がないときに使われます。勉強や仕事だけでなく、日常生活で何もする気がないときにもよく使われます。

最近の彼は無気力で、何を話しかけても反応が薄い。

彼、どうしちゃったのかしらね?

この例文は、友だちやクラスメートが何事にもやる気を失ってしまっている様子を表しています。話しかけても反応がなく、何もしたくない様子が「無気力」という言葉で伝わります。
「勤勉」と「無気力」の違いや使い方
「勤勉」は前向きに努力を続けることを指しますが、「無気力」は努力をする以前に、やる気そのものがない状態を表します。「怠惰」が怠けることを選ぶ場合に使われるのに対し、「無気力」は自分でも頑張りたい気持ちはあるけれど、何もできないときに使うことが多いです。たとえば、元気に勉強する人は「勤勉」、何もやる気が出ない人は「無気力」と表現できます。
「勤勉」の英語表現
「勤勉」は、英語でも人がまじめに努力していることを表すときに使える言葉があります。ここでは、よく使われる英語表現として ①「Diligent(ディリジェント)」 と ②「Hardworking(ハードワーキング)」 を紹介し、それぞれの意味や使い方をわかりやすく解説します。
【勤勉の英語】
NativeCampより引用
- Diligent:勤勉な」「丹念な」を意味する形容詞です。一貫性と献身性を示す行動や習慣を指すことが多く、仕事や学業などにおいて使われます。
- Hardworking:仕事や勉強などに真剣に取り組む人を指す。
「Diligent」の例文
「Diligent」は、「勤勉な」「まじめに努力する」という意味を持つ英単語です。学校や仕事などで、物事に対して注意深く、一生懸命取り組む人を表すときに使います。ややかたい表現なので、ビジネスやフォーマルな場面でよく使われます。

「勤勉」を英語で表現した例文を教えて!

"She is a diligent student who always finishes her homework on time."のように表現することができます。
日本語訳:彼女はいつも時間通りに宿題を終わらせる勤勉な生徒です。

この例文では、「diligent」を使って、まじめにコツコツ勉強する生徒の様子を表しています。「always finishes her homework on time(いつも時間通りに宿題を終わらせる)」という部分から、努力している姿が伝わります。「diligent」は、まじめで努力を惜しまない人をほめるときにぴったりの言葉です。
「Hardworking」の例文
「Hardworking」は、「一生懸命働く」「努力家の」という意味の英単語です。仕事や勉強、スポーツなど、何事にも熱心に取り組む人を表すときに使います。「Diligent」よりも親しみやすく、日常会話でよく使われる表現です。

「勤勉」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

”Tom is a hardworking employee who never misses a deadline.”のように表現することができます。
日本語訳:トムは締め切りを絶対に守る勤勉な社員です。

この例文では、「hardworking」を使って、真面目に仕事をする社員を表しています。「never misses a deadline(締め切りを絶対に守る)」という表現から、責任感が強く努力していることがわかります。「hardworking」は、友だちや同僚を気軽にほめたいときにも使える便利な言葉です。
まとめ
「勤勉」を英語で表すときは、場面に合わせて「diligent」と「hardworking」を使い分けましょう。
Diligent:フォーマルな場面で使うことが多く、まじめさや注意深さを強調するときに使う。
Hardworking:日常会話でよく使われ、親しみやすく「頑張り屋さん」という意味合いもある。
どちらも努力している人をほめる素敵な言葉なので、ぜひ覚えて使ってみてください!
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