「二束三文」とは、「量や数が多いのに、非常に安い値段でしか売れないこと。また、非常に安い値段のこと。」という意味があります。
しかし、二束三文の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で二束三文の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

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ほんとだね。でも古いタイトルだから、今じゃ二束三文でしか売れないのかもね。
「二束三文」の意味とは?わかりやすく解説
「二束三文」とは、にそくさんもんと読み、量や数が多いのに、非常に安い値段でしか売れないこと。また、非常に安い値段のこと。という意味があります。
二束三文の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【二束三文の意味】
goo辞書より引用
- 量や数が多いのに、非常に安い値段でしか売れないこと。また、非常に安い値段のこと。
「二束三文」の意味
二束三文(にそくさんもん)とは、「とても安い値段でしか売れないこと」や「価値がほとんどないこと」を表す言葉です。物の値段が驚くほど安いときや、あまり評価されていないものに対して使われます。
「二束三文」の意味の概要
「二束三文」は、見た目はそれなりでも、中身や価値がともなっていないものを指すことが多く、がっかりした気持ちや軽んじる気持ちがこめられています。また、売る側が「思ったより安くしか売れなかった」ときにもよく使われます。たとえば、大事にしていたものをリサイクルショップに持っていったら、「こんなに安いの!?」と驚くような金額を提示されたときなどに使います。

「二束三文」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

「二束三文」とは、「ものが非常に安い値段で売られていること」という意味です。たとえば、「二束三文で売る」や「二束三文にしかならない」というように使われます。
「二束三文」の語源や由来
二束三文の語源や由来は以下のとおりです。
【二束三文の語源や由来】
マイナビニュースより引用
- 「二束三文」の由来は、一説では、江戸時代に金剛草履の値段が二足で三文であったからといわれています。しかし「二束」という漢字が使われており、二足ではなく二束(ふたたば)のことを指すのではないか、という説もあります。
- そのため、草履に限らず、「二束(ふたたば)売っても三文にしかならない」という意味が由来であると言われています。
- 「束」とは、古代日本で使われていた稲穂を数える際の単位です。一束は十把であるため、100を表す単位としても使います。これを踏まえると、「二束(二百)で三文」という意味になるという説もある、という点も覚えておきましょう。
「二束三文」の語源や由来
二束三文(にそくさんもん)という言葉は、昔のお金の数え方と、物の売り方に関係しています。
まず、「束(そく)」というのは、草や花、わらなどをまとめた単位のことです。たとえば、「一束の花」などといいます。「二束」はその名のとおり、「束が二つ」、つまりある程度まとまった量を意味します。
そして「三文(さんもん)」というのは、江戸時代に使われていたお金の単位です。当時、「文(もん)」はとても小さな単位で、「三文」はごくわずかなお金のことでした。今でいえば、数円以下の感覚に近いかもしれません。
つまり、「二束三文」とは、「束が二つもあるくらいに量があるのに、値段はたった三文しかつかない」という意味で、「たくさんあっても、ほとんど価値がない」「とても安い」というニュアンスが生まれたのです。
この言葉は、昔の商人たちが市場で安く売られている商品を見て、「あれは二束三文の品だな」と言ったような場面から広まったとされています。今でも、古本や中古品、価値が下がってしまったものなどを表すときによく使われています。
「二束三文」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「二束三文」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

「二束三文」ってどういう場面で使ったりするの?

「二束三文」は、古本市やフリーマーケット、リサイクルショップなどでよく使われます。また、仕事や人の能力を軽く見てしまうような場面でも使われることがあります。たとえば、「あんなに頑張ったのに、給料は二束三文だった」など、努力に見合わない対価を表すときにも使われることばです。

「二束三文」という言葉は、以下のような場面でよく使われます。
- 中古品や古い物が、とても安く売られているとき
- いらなくなった物を処分するときに、価値が下がっているとき
- 一生懸命やったのに、報酬(もらえるお金など)が少ないと感じたとき
- 価値のないものをたくさん押しつけられたようなとき
- 他人のことを、安く見てバカにするような言い方をするとき
「二束三文」を使うときは、次の点に気をつけましょう。
- 相手や物の価値を下げてしまう表現なので、使うときは丁寧さに注意が必要です
- あまりいい意味ではないため、日常会話では場面を選ぶ必要があります
- 人に対して直接使うと、失礼な印象を与えることがあるので注意しましょう
二束三文の例文①
ガレージセールやフリーマーケットで、昔のマンガやおもちゃがとても安く売られている場面です。

子どものころに集めていたマンガが、今では二束三文で売られていて、ちょっとさびしい気持ちになった。

当時は、お小遣いをがんばってためて、やっと買ったんだものね。

この例文では、「昔は大事にしていたもの」が、今ではとても安く扱われていることに対して、少し残念な気持ちを表しています。物の価値が時間とともに下がってしまったことに「二束三文」が使われています。
二束三文の例文②
引っ越しや整理をする中で、使わなくなった家電などをリサイクルショップに持って行ったときの話です。

高かった掃除機をリサイクルショップに出したら、二束三文にしかならなくてショックだった。

そう。残念だったわね。でも、少しでも値がつけばいいのかも。

ここでは、「自分では高い価値があると思っていたもの」が、お店ではとても安くしか評価されなかったことに驚いた気持ちが込められています。「二束三文」は、がっかりした気持ちと一緒に使われることが多いです。
二束三文の例文③
アルバイトや仕事をがんばったのに、その報酬が少なすぎて納得いかないと感じる場面です。

あんなに頑張ったのに、もらえたお金は二束三文で、やる気がなくなってしまった。

アルバイトって割に合わないわね。

この例文では、「努力や働き」に対しての「報酬」が見合っていないときに「二束三文」が使われています。このように、金額の少なさだけでなく、「評価されていない感じ」も含めて表現できるのがこの言葉の特徴です。
「二束三文」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「二束三文」という言葉は、少ないお金や価値の低さをあらわす表現ですが、日常会話でもっと気軽に使える言い方があります。ここでは、四字熟語ではなく、普段の会話でよく使われる簡単な言葉に言い換えてみましょう。
【二束三文の言い換え表現】
- たったこれだけ?
- 安すぎる
「たったこれだけ?」の例文
「たったこれだけ?」は、思ったより少ない量や金額を見たときに使う言い方です。「えっ、それしかないの?」というがっかりした気持ちが込められています。「二束三文」のように、期待に対して実際の価値が低かったときに使えます。

ゲームをクリアしたのに、ごほうびはたったこれだけ?って、ちょっとがっかりした。

期待を裏切られちゃったわね。

この場面では、何かを一生懸命やった結果に対して、「思ったほどの価値がなかった」という残念な気持ちを表しています。「二束三文」よりもカジュアルで感情をこめやすく、会話の中で自然に使える表現です。
「安すぎる」の例文
「安すぎる」は、そのまま「価格がとても安いこと」をあらわす言葉です。「二束三文」と同じく、「これだけの物なのに、その値段?」という驚きや評価の低さを伝えることができます。ただし、「安くてうれしい」という意味で使われることもあるので、文脈に注意が必要です。

この新品のバッグ、たった500円!?それはさすがに安すぎるよ!

私もそう思う。

この場面では、商品の値段が安すぎて驚いているというポジティブな感情も含まれています。「二束三文」とはちがって、「すごく安いけどお得」と感じるニュアンスもあるため、使い方によって印象が変わります。どちらかというと、少し明るい場面で使いやすい表現です。
このように、「二束三文」は「価値が低くてがっかり」する場面で使うのに対し、「たったこれだけ?」は感情的な驚きや不満を表現するとき、「安すぎる」は値段の低さに注目した表現として使い分けができます。
「二束三文」の類義語
「二束三文」は「とても安くて、価値があまりないもの」を意味しますが、同じような意味を持つ言葉が他にもあります。ここでは、「安かろう悪かろう」と「粗製濫造(そせいらんぞう)」という2つの類義語を紹介します。
【二束三文の類義語】
weblio辞書より引用
- 安かろう悪かろう
- 粗製濫造(そせいらんぞう)
「安かろう悪かろうの」の例文
「安かろう悪かろう」とは、「値段が安いものは、たいてい質が悪い」ということを表す言葉です。安さの裏には、何かしらの欠点や手抜きがあるといった意味が含まれています。

通販で安い机を買ったって言ってたけど、どうだった?

通販で買った格安の机はすぐにぐらぐらしてきて、やっぱり安かろう悪かろうだったわ。

この例文では、「安さにひかれて買ったものが、思ったよりも使えなかった」というがっかりした気持ちを表しています。「二束三文」と同じく、価値の低さをあらわす言葉ですが、「安かろう悪かろう」は、“安い=悪い”という因果関係を強調する場面でよく使われます。
「粗製濫造」の例文
粗製濫造(そせいらんぞう)とは、「質の悪いものを、大量に作ること」という意味です。「粗製」は作りが雑なこと、「濫造」はむやみに多く作ることを指します。つまり、「たくさんあるけど、どれもダメなものばかり」というイメージの言葉です。

最近は、粗製濫造のネット記事が多くて、何を信じていいのか迷ってしまう。

そうね。中身のない記事が多いと思う。

この例文では、「たくさんの記事があるけど、中身がないものやいいかげんな内容のものが多い」という意味を表しています。「二束三文」が“価値の低さ”に注目しているのに対し、「粗製濫造」は“質が悪いのに量だけ多い”ことに重点をおいています。両方とも「良くないもの」という共通点があります。
「二束三文」の対義語
「二束三文」には、はっきりと決まった対義語はありませんが、「高くて価値があるもの」や「少なくても大きな価値があるもの」をあらわす言葉は、反対の意味として使うことができます。ここでは、そのような意味を持つ言葉として以下の2つを紹介します。
【二束三文と反対の意味を持つ言葉】
- 高値(たかね)
- 価値ある(かちある)
「高値」の例文
高値(たかね)とは、「とても高い値段」や「思ったよりも高い金額」という意味です。買い物や取引などの場面でよく使われます。

昔はやったゲームが今話題になってるって知ってた?

ええ。あのレトロなゲームソフトが、今では高値で売られていると聞いてびっくりしたわ。

この例文では、昔は安かったゲームが、今では人気が出て価値が上がり、高い値段で取引されているという場面です。「二束三文」が“とても安い”という意味なのに対して、「高値」はその反対で、“とても高い値段”を表しています。少し古くても、価値があると評価されると高値になることがあります。
「価値ある」の例文
価値ある(かちある)とは、「大切にされるべき」や「お金や時間をかけるだけの意味がある」ということです。金額にかぎらず、気持ちや思い出などにも使われます。

コトハ、卒業祝いにもらったマグカップ今も大切にしているよね。

あのプレゼントは値段以上に価値あるものだったから、今でも大切にしているの。

この例文では、プレゼント自体の金額は高くなくても、思い出や気持ちがこもっていて、とても大切なものであるということを表しています。「二束三文」が「数は多いけど価値がないもの」を表すのに対し、「価値ある」は「少なくても意味や大切さがあるもの」を表します。心のこもったものや思い出などによく使われます。
「二束三文」の英語表現
「二束三文」は、「とても安い」や「価値がない」という意味を持ちます。英語でも、同じようなニュアンスを表せる表現があります。ここでは、次の2つの表現をご紹介します。
【二束三文の英語】
- dirt cheap:ほこりのように安い=すごく安い。
- worth next to nothing:ほとんど価値がない。タダ同然。
「dirt cheap」の例文
「dirt cheap」は、「ほこりのように安い=すごく安い」という意味です。とてもカジュアルな表現で、日常会話でもよく使われます。

「二束三文」を英語で表現した例文を教えて!

”I bought this T-shirt for just one dollar. It was dirt cheap!”のように表現することができます。
日本語訳:このTシャツ、たった1ドルだったの。二束三文だったわ!

この例文では、「たった1ドル」というとても安い買い物を表現しています。「dirt cheap」は、安すぎてびっくりするようなときに使える言葉で、日本語の「二束三文」とほぼ同じ意味で使えます。カジュアルな会話やSNSでもよく見かける表現です。
「worth next to nothing」の例文
「worth next to nothing」は、「ほとんど価値がない」「タダ同然」という意味です。ものの値段だけでなく、「がんばったのに報われなかった」といった気持ちにも使えます。

「二束三文」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

"He worked so hard, but what he got paid was worth next to nothing."のように表現することができます。
日本語訳:彼はすごくがんばったのに、もらったお金は二束三文だった。

この例文では、「努力に対して報酬が少なすぎる」ことを表しています。「worth next to nothing」は、ただ安いだけでなく、「評価されていない」「価値が低すぎる」と感じたときに使います。ややフォーマルな印象もあるので、文章やビジネスでも使いやすい言い方です。
まとめ
「二束三文」は、「たくさんあっても価値がなく、とても安いこと」をあらわす表現です。昔のお金や物の単位から生まれた言葉で、今では主に「安すぎてがっかり」「大事にしていたのに、価値がなくなった」といった場面で使われます。
この記事では、「二束三文」の意味・語源・例文・言い換え・類義語・対義語・英語表現まで、幅広く解説しました。どの言葉も場面に応じて使い分けることで、あなたの語彙(ごい)力がもっと深まります。
ぜひ、身のまわりでこの言葉を見つけたら、今日学んだことを思い出して使ってみてくださいね!
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